『再興湖東焼』 一 志 郎 窯
「ひこね読本」2000/4/1発行より

陶路;中川一志郎
住所;本町1−6−22
Tel;24−6711
営業時間;10:00〜17:00(体験教室は第1・3日曜日 10:00〜17:00 )
定休日;火〜木曜日
駐車場;なし(止めるなら本町交番横夢京橋駐車場へ)
アクセス;近江鉄道バス本町市立病院停留所下車すぐ

  「湖東焼」を、ご存知だろうか?幕末に彦根で作られ、絵付けの繊細さなどから究極の焼物といえる程の代物であった。
 ところが、彦根の地場産業として定着しかけた矢先、桜田門外の変を期に世情不安となり湖東焼はとだえてしまったのである。

 中川さんはそんな湖東焼に幼い頃から魅せられ、焼物を始められて23年になる。
 焼物というより、湖東焼が好きなのだと、中川さんは言う。
 湖東焼の持つ繊細さが魅力なのだそうだ。そして彦根と言う土地に昔根付いていた文化を後世まで残していきたい、という思いを強く持っておられる。
 彦根に住んでいながら、湖東焼を知らない人は多い。これほど素晴らしい焼物をもっともっと多くの人に知ってもらいたい、そんな思いで中川さんは再興湖東焼をつくっているそうだ。


  お店で御自分の作られた再興湖東焼の品を販売するだけでなく、より幅広く知ってもらうために陶芸教室も開いておられる(継続していく陶芸教室もあるが、1日だけの体験陶芸教室もあり)。
 また、売り物ではない作品も多い。「売る」ためではなく、ひとつの文化として「残す」ためだ。彦根で起こった「湖東焼」という文化が今でも熱くここで息づいている、そんな強い印象を受けた。
 中川さんの作品には彦根を書いた絵が多い。
 それはやはり湖東焼が彦根で生まれ、彦根という土地柄と深く結びついているからだろう。「彦根ならでは、と言うのを大事にしたい」。
中川さんはおっしゃる。

 「陶芸は楽しいですか?」と尋ねると、「そりゃ楽しいよ。
 自分の好きな湖東焼をしているんだから。自分で思いついた絵を書いて、自分思いついた形をつくって、それで人から“いい”と言われれば、最高だよ。」と嬉しそうに、また当然のようにおっしゃられた。
 「辛いと思えば何だって辛いよ。それを自分でどう捉えるか、楽しいと思えるか、が大切だと思う。
 あまりの細かい作業に目が見えなくなることはしょっちゅうある。
 でもそんな事は出来あがった感動を思えば苦痛とも思わない。
 どれだけ仕事に生きがいを持てるか、生きがいを持てたらなんだってできる」。 

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 座右の銘は、「雨降れば降れ 風吹けば吹け 怒涛のごとく生きたれば、わが人生悔いはなし」。
 中川さんの深い人生観を感じた。(柳川)

 

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